少し更新が遅れてしまったが、今日は部隊配属後の訓練などについての続きを書く。
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VOL.1でも書いた通り、部隊に配属されると、下っ端特有の雑用などが待ち受けている。先輩陸士などのお世話もしなければいけないので、教育隊よりも辛いというのは前回でも書いた通り。
※ 配属される部隊にもよる
僕のいた部隊は改編の為に、人員増加の傾向にあったので、嬉しい事に部隊配属の同期は30名だった。
それぞれ10名ずつ、本部管理中隊、一中隊、二中隊に配属され、僕は戦車中隊の一中隊。
部隊配属後はもちろん職種に関する訓練や仕事をするわけだが、過去記事でも書いた通り、職種の訓練や仕事だけにとどまらないのが自衛隊だ。
下手すると、配属された職種の内容に携わることなく任期を終える隊員もいる。
部隊配属後の一日の流れはこんな感じだった!
これは一番下っ端時代の一日の流れ。
※ 時代や駐屯地によっての相違はあるので、あくまでも僕のパターン。
・0630 起床
・0630 生活隊舎での営内者点呼(中隊別)
・0635 食堂へマッハ3で移動
・0636 食堂で先輩陸士のパンをゲット!
・0637 先輩陸士の机の上にそーっとパンを置く
・0640 食堂に戻り自分の飯
・0720 朝の清掃(生活隊舎共用部分)
・0800 勤務隊舎に出向き諸々の準備
・0830 課業開始(勤務隊舎整列)
朝の流れは大体こんな感じだった。あまり教育隊と変わらないよね。
そして部隊配属後は、とりあえず休憩の連続だ(笑)
まず国旗掲揚の後、僕の場合は戦車部隊だったので、戦車の整備工場&戦車の駐車場(通称パーク)のあるエリアに移動する。
そこで整備服(市販されてる普通のつなぎ)に着替え、まずは休憩という作業が始まる。
0845には着替えなども完了している状態で、0930くらいまで休憩。
小隊陸曹の重い腰が持ち上がり、ようやく作業が始まる。
僕の部隊での作業はざっくりとこんな感じ!
1 戦車の洗車
2 整備工場の掃除
3 戦車の整備(履帯交換・砲塔)
4 演習資材などの手入れ
5 駐屯地の草刈り
6 武器整備(武器庫にて小銃・機関銃)
他にもいっぱいあるが、大きく分けるとこんな感じになる。
上記の作業を役割分担しながら、休憩の合間に作業をする感じで進めていく。
午後の課業が始まり15時を過ぎたあたりでパークから撤収。シャージに着替え体育の時間になる(駐屯地外への駆け足)
課業の流れとしては大体こんな感じだった。毎日の自分の作業の場所や役割は、小隊長が決めるので、中隊廊下にあるホワイトボードで毎日確認をする。
必ずしも戦車に関わるパークでの作業ばかりではなしに、他の場所へ駆り出されるパターンも多い。
例えば業務隊の支援などで、弾薬の受取、営内者の使用するシーツなどの洗濯業務、演習場整備など。
資材の受取や返納などで、他駐屯地に行ける時は楽だった。
あとはバトラーのお手伝いとか。
レーザー交戦装置、交戦用訓練装置(通称:バトラー)とは、軍隊や特殊部隊等において、銃器に取り付けられた光線発射装置により、実弾を使用することなく、実戦さながらの高度な戦闘訓練を行うために開発された訓練機材である。
上記が駐屯地で行う平常時の訓練や作業。
それ以外で言えば、自衛隊のメイン訓練でもある演習だ。僕の部隊は演習場に隣接していたので、その演習場での訓練、戦車の射撃訓練、そして東富士や北富士への演習などが多かった。
近場だと日本原、遠方だと日出生台、そして矢臼別演習場!
説明不要だと思うけど、演習っていうのは、実際の戦争を想定して行われる訓練だよ。
職種に関する訓練や仕事以外は何があるの!?
冒頭にも書いた通り、職種以外の仕事も自衛隊にはたくさんある!
例えば特別勤務と呼ばれる警衛など。
駐屯地警衛隊(ちゅうとんちけいえいたい)とは、陸上自衛隊の駐屯地において警戒及び営門出入者の監視に当たる特別勤務の1つである。
同じ部隊の人間が、24時間の交代制で勤務につく。僕の時は月に2回くらいかな?正月警衛も一回あったけど、最悪だったな。
警衛勤務中の楽しみは、外出中の同期や先輩が差し入れをくれること!
大抵はコンビニで買ったお菓子やジュース、そしてマクドなど。今ではありえないんだろうけど、警衛司令が寿司を出前した事もあった(笑)
警衛勤務中の仕事は、正門での出入り者のチェックや面会の手続き、駐屯地の外柵沿いの巡回、そして弾薬庫の警備などが仕事内容だ。
1000〜1000の24時間で、勤務明けの日は下番ということで半日休みになる。
これは部隊配属直後からする仕事なので、早い段階で君も経験することになる。
さて、この続きはまだ次回。