熱い、熱い、熱すぎる男の情熱。
見た目はクールだが、内に秘めた情熱は燃えたぎり、男は背中で人生と哀愁を語るもの。そして、自分の中に一つだけでもいい、譲れないポリシーを持つ男の美学。
今日お伝えするのは、そんなクールな男たちが描かれている、巨匠マイケル・マン監督のHEAT(ヒート)だ。
『ヒート』(英題: Heat)は、1995年にアメリカで製作されたアクション映画。マイケル・マン監督。アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ主演。
みどころ!(1)
ロバート・デ・ニーロが演じるニールというギャング。ギャングの世界ではカリスマとも呼ばれる頭の回転の速さ。冷静さ。しかしいざとなれば狼になるそのクールフェイス。犯罪のプロだ。
アル・パチーノが演じるのはヴィンセント・ハナというベテランの刑事。ジャンルは違うが、彼もまたプロ中のプロの刑事。事件解決に挑む執着さで、数々の事件を解決してきた。犯罪解決のプロだ。
なんと!この映画!ハリウッドのクールガイ!
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、この二人が共演している!今では考えられない奇跡の共演だ!
僕がまだ中学生の時、頻繁にレンタルビデオ屋に出向き、家族で映画を見ることが多かった。そう考えると仲の良い親子だこと。思春期には奇声を発し、自分の着ている服を引き裂いたこともあったが、今でも親とは仲がいい。
その当時に僕の心を鷲掴みにしたのがこのHEAT(ヒート)。元々ロバート・デ・ニーロが大好きで彼の出演映画を中心に見ていた僕。もちろんこの映画も見逃せない存在だった。中学1年生の僕には少々重く、少々難しく、少々長い映画だったが、一瞬たりとも見逃せない内容の濃さ、圧倒される抜群の演技力とリアル感で3時間なんかあっという間。
自分が若かったって部分もあったかもしれないが、この映画は回数を重ねるごとに映画の本質、ストーリの繋がり、主人公の感情、情景。それらを理解できる。なので最低5回は見てもらいたい。
デ・ニーロとアル・パチーノ。役柄は全くの正反対だが、心の奥に孤独を抱える者同士。仕事を優先するあまりに、家庭やプライベートを守りきれず、それでも自分のポリシーに向かって突き進む真っ直ぐさ。そんな二人の人間ドラマ、そして決して許されることのない友情が胸に突き刺さる。
そして映像のキレも半端ないが、デ・ニーロ演じるニールマッコリーの頭のキレ具合もだいぶやばい。
お〜そういう意味があったんだ。うわ〜用意周到だな。わお〜そこまで先読みしていたか!こんなシーンが何十回とあるので休む暇もあたえてくれない。
しかし、映画や本、漫画やアニメでもそうだけど、この影響力って馬鹿にできない。中学一年の僕は本気で銀行強盗になろうとしていたし、家の中を銀行に見立て予行練習なども実施していた。
そのシーンを目撃した姉の言葉が今でも忘れられない。
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間違いなくその通りだ。
しかし、デ・ニーロかっこよすぎ。。。
見どころ(2)
この名俳優二人を支える脇役キャストも見逃せない。
ジョンボイト、ヴァル・キルマー、トムサイズモア、アシュレイジャッド、エイミーブレナマン、ナタリー・ポートマンら豪華キャストが繰り広げるドラマ。一瞬たりとも見逃せない緊張感が常に漂っている。
犯罪集団と刑事との物語。たったこれだけのストーリーに、ここまで人間ドラマを織り交ぜた名作は他にみたことがない。巨匠マイケル・マン監督だからこそなせる技だろう。
見どころ(3)
デ・ニーロ演じるギャング集団が銀行へ押し入るシーンの冷静さ、大胆不敵さ、その緊張感。白昼ロサンゼルスで繰り広げられた息をするのも忘れるくらいの銃撃戦。
ちなみにこの銃撃戦のシーンは10分以上あって、躍動感という部分ではこの映画の一番の見どころだ!とにかく街中でマシンガンをぶっ放しまくる姿に圧倒されること間違いない。
僕個人的にはヴァル・キルマーが一番このシーンで際立っていた。かっこいい。。。。
見どころ(4)
夢の共演を果たした、デ・ニーロ、アル・パチーノとの会話シーン。
これは凄い貴重だ。この映画にはちょっとした都市伝説があって、二人は共演しているけれど同じシーンに二人が同時に映るシーンが全くない。そういった理由から共演はしてないんじゃないか?っていう憶測などが飛び交っていた。
追いかけ、追いかけられている者同士が対面し、お互いの人生、そしてポリシーや信念を語る姿が鳥肌モノ。
見どころ(5)
ストーリーの途中、主人公のデ・ニーロはあることをきっかけに自分の人生を変えようとする。ギャング時代に自分が抱えていた信念。
いざとなったら30秒フラットで高飛びできるよう、無駄な繋がりは持つな。
かっこいい。。。
そんな自分への戒めをひっくり返すことで起きてしまう出来事。良い方にも悪い方にも結びついたこの戒めへの洗礼。
自分の信念を曲げちゃおしまいよ。そんな深い意味合いにも感じられる素晴らしいシーンだ。
みどころ(6)
とりあえず名シーン&名文句がいちいち多すぎるこの映画。
中学生の僕はかっこいいセリフなどをメモにかきとめ、一時停止しては英語を繰り返し聞いて、自分の頭にインプットした。
それを翌日学校で披露するんだけど、よく考えなくても頭のぶっ飛んだ電波ビンビン野郎だ。。。ここはロサンゼルスでもアメリカでもなく、滋賀県だ。
銃撃戦で仲間が死んだことについて、
雨が降れば濡れてしまう、そういうことだ。
ちなみにこのセリフは映画の中ではお目にかかれず、文庫本で確認できる。
裏切ったやつに対して、
俺は今、幽霊と喋っている
渋すぎる。。。
俺はケツの話になると、興奮する人間でな!
アル・パチーノ迫真の演技w
でっかい仕事(銀行強盗)を計画している時、仲間にやるかやらないかを尋ね、
やるさ、当たり前だ
と言った感じで、数々の名セリフがある。
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決してで交わることのなかった男の友情。そして切ない男の生き様がラストシーンで描かれている。
まとめ
結局何が言いたかったのか自分でもいまいちわからなかったけど、とりあえず最高の映画ってことは間違いない。
機会があれば是非!
是非機会を作って見て下さい!