僕が最初にAppleのMacを購入したには今から7年ほど前になる。
当時はウィンドウズがシェアを占め、今よりMacの存在も薄かったし、WEBデザイナーなんかが好んで持っている感じだった。
今みたいにノートパソコンの普及率もそこまでなかった時代。
仕事でどうしてもノートパソコンが必要だったので何を買おうか迷っていた時に目に飛び込んできた、革新的なニューヒーロー!
それがAppleのMacBook Airだった!
初期モデルはキーボードのバックライトもなかったんだけど、買った数ヶ月後にバックライト仕様が出たのはあまりにもショックだった。
それからはApple信者。
iPhoneの発売でAppleの名が広く知れ渡り、革新的な商品と研ぎ澄まされたデザインに魅了されるものは今でも後を絶たない。
故スティーブ・ジョブズ氏が築き上げたものに僕達は生かされているといっても過言ではない。
そしてジョブス氏亡き今、CEOとして手腕を発揮しているのがティム・クック氏。
そんな彼がマサチューセッツ工科大学の卒業式で行ったスピーチに感銘をうけたのでご紹介する。
ティム・クックの卒業スピーチ
6月9日、Appleのティム・クックCEOがマサチューセッツ工科大学卒業式に登壇した。
その昔ジョブズ氏も、スタンフォード大学卒業式に、
「ハングリーであれ。愚か者であれ」
素晴らしいスピーチを披露した。
今回ティム・クックが学生達に向けてスピーチをおこなったその中の印象深い部分。
「『一体どこへ向かっているんだろう?』そう自分に問いかける時が来るだろう。正直に言うと、私は同じ質問を問いかけ続け、答えを見出すのに15年近くかかった」
「高校生の時には、何になりたいかを答えられればそれは人生の目的を発見したことと同じだと思っていた。けれど違った。大学生の時には、学ぶコースの専攻が明確になっていれば見つけたも同然だと思った。それも違った。社会人になってからは、良い仕事に就けばいいのだと思った。でもそれも違った。だったら昇進すればいいのかとも思った。けれど見つからなかったんだ」
みんな同じ人間。与えられた時間はみんな平等だ。
「早い時期からずっと
もがき苦しんでいた」
そう言っているように、多くの人達と同じように彼だってもがき苦しんでいた。
クック氏がAppleに入社したころ、ジョブズ氏は、
「人とは違う考え方をしよう」
というメッセージを発していたという。
1997年にApple(当時アップル・コンピューター)が公開したCM。
ナレーションはスティーブ・ジョブズ本人である。
「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。」
「バカにするやつは放っておけ」
「社会には、あなたのことを小馬鹿にする人がたくさんいるだろう。インターネットは様々なことを可能にし、力を与えてくれる。けれど善意がなくてくだらない、ネガティブなことがいきかっている場所でもある」
「雑音に惑わされないでほしい。つまらないことに足を踏み入れないように。嫌なやつには耳を貸さないように。そして頼むからそういう人にはならないように。人に好かれることではなく、役に立つことを軸に自分自身の影響力を評価するように。他人の目を気にするのをやめた時、人生はより意義のあるものになる。君たちもきっと自分なりの人生の目的を見つける時がくるだろう」
「キャリアを積んでいくのに感情はいらない、と説得しようとする人たちが出てくるだろうが、そんなウソは受け入れないようにするんだ」
学生たちを前に力強く語っているクック氏の自信に溢れる姿が、彼の壮絶だった人生のドラマを感じさせてくれる。