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人生の教科書になった植村直己の「青春を山にかけて」

日本が誇る世界の冒険家「植村直己」。

僕のプロフィールページでも少し触れたが、小学校の頃に彼のドキュメンタリー番組を見て以来、彼の魅力にどっぷりとハマり文庫本を全て読んだ。

植村直己が北米大陸最高峰のマッキンリーに挑み、世界で初めて厳冬期単独登頂を達成し、その後に行方不明になってからもう33年になる。

僕がまだ2歳の頃の出来事なので、リアルタイムで彼の活躍を目にしたわけではないが、今でも彼を惜しみ、称える者は後を絶たない。

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植村 直己(うえむら なおみ、1941年(昭和16年)2月12日 – 1984年(昭和59年)2月13日頃)は、日本の登山家、冒険家。兵庫県出身。1984年に国民栄誉賞を受賞。1984年4月19日、国民栄誉賞を受賞。6月19日にはデンマーク政府により、1978年のグリーンランド縦断の際の到達点であったヌナタック峰を、植村の功績を称え「ヌナタック・ウエムラ峰」と改称することが決定した。

※出典元 ウィキペディア

登山家、冒険家なら必ず憧れると言っても過言ではないほど、冒険の歴史に名を刻んでいる。

今でも繰り返し読んでいる僕の人生の教科書!

「青春を山にかけて」をご紹介したいと思う。

目次

青春を山にかけて

この本は植村直己が生誕してから大学を卒業し、五大陸最高峰登頂を果たすまでの苦悩や挫折、過程などが日記として記されている。

元々身体が強い方だったわけではなく、どちからと言えば弱かった方。大学に入り、勧誘されて何気なく入った登山部。

幼いことからいたずら好きで、やんちゃばかりしていた少年が大学に入り、なんとなしで登山部に入部し、そこで美しい山々と出会い魅了され、自身の夢と目標を定め、そしてそれらを達成するために全力投球で立ち向かう姿。

登山部ではドングリと称されるくらい小柄でどんくさかった。それらを克服する為に人知れず努力を積み重ねた前向きさ。たったの百ドルだけを手に日本を離れアメリカへ渡り、さまざまな苦難のすえ、自分の夢であった五大陸最高峰登頂を世界で初めて達成する。

そんな彼の成長や世界放浪記が楽しめる。

傍から見れば無謀とも思われるその行動力。

エピソードとしてこんな話もある。

大学時代に登山部に入り、山に魅了された植村直己は、世界の山を登ってみたい!世界の美しい景色を見てみたい!こんな夢にたどり着く。

大学卒業後に、なけなしのお金を持ち、登山用品の入ったリュック一つでアメリカに渡っている。

今ではバックパーカーなどの言葉も聞くようになり、世界中を旅できる環境にあるけど、その時代はそうじゃない。

海外旅行さえ珍しかった時代に、英語もしゃべれず、お金もない。あるのは登山用品だけ。そんな無謀とも呼べるスタイルで船に乗り、アメリカ大陸へ。

現地についても持ち前の行動力で仕事を見つけ、登山の為の資金を稼ぎ、そこから世界を駆け巡る彼の登山人生が始まった。

その後もフランス、アフリカなどに単身で出向き、五大陸の最高峰を次々と制覇していく。

その裏側は決して安易なものではなく、命の危険すら幾度となくあった。

僕らがビジネスに使える直接的な場面は少ないが、自身の目標・夢にかける熱い思い、諦めないことの大切さ、様々な困難を克服することで得られる喜び。

覚悟があったからこそ!の軌跡は、僕の心を今でも奮い立たせてくれる。

生き様の大切さを教えてくれた本

そんな植村直己の言葉で好きなフレーズがある。

あきらめないこと。
どんな事態に直面してもあきらめないこと。
結局、私のしたことは、それだけのことだったのかもしれない。

努力や苦労、物事を成し遂げる継続力。時代背景を出すのは反則かもしれないが、今の時代ではバカにされる事もある努力や青春、情熱という言葉。

私はねむれないまま、過去のできごとを追った。盗賊に襲われたアマゾンのこと、無我夢中で登ったアコンカグア、ハチにさされても痛みを感じないほどガムシャラに働いたカリフォルニアの農場のことなどの思い出にふけっていると、激しい寒さも忘れられた。この厳しい壁も、きっとオレは生きぬけられるぞ、と自分にいいきかせた。

情熱を持って何かを成し遂げた時、それは紛れもなく自信に変わり、未来の自分の背中を押してくれる。

いつだって挑戦は男のロマンだ!

男のロマンを持ったかっこいい!と思える大人が今は減ってしまっているように思う。

兎にも角にも、大人になるにつれ僕が失っていった夢やロマン。この本は僕が忘れていた大切な事を教えてくれる。

下手な自己啓発本やセミナー本、ビジネス書を読むよりよっぽど僕には勉強になった。

小手先や小細工ではなく、ビジネスや人間形成も最終的には生き様なんだと確信する。

でもこの本を読む度に思うのが、植村直己の人間性の素晴らしさ。

感謝を忘れず腰低く、決して威張らず謙虚な姿。そして自分が日本人であるという誇りを持っていること。

そういった人間性もあってか、世界中どこでも植村直己は人気者で人々から良くされていた。これを恵まれていると感じるか、その人間性があったからこそ!と感じるか、それが大きな分岐点だと思う。

青春を山に賭けて

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